宅建合格後にやるべきこと7選|登録・転職・副業の活かし方まで徹底解説

宅建試験に合格したら終わり…と思っていませんか?
実は合格後にも重要な「登録手続き」や「宅建士証の取得」が必要で、それを経て初めて宅建士として名乗ることができます。

この記事では、宅建士登録の具体的な流れや必要な費用、さらに宅建資格を活かした転職や副業の選択肢まで、詳しく解説しています。

キャリアアップを目指す人にも、副収入を得たい人にも役立つ内容になっています。
宅建を“持っているだけ”で終わらせないために、ぜひ最後までチェックしてみてください!

目次

宅建に合格したら何ができる?登録・転職・副業まで

宅建に合格したら何ができる?登録・転職・副業までの可能性を解説します。

①宅建に「合格しただけ」では名乗れない理由

「宅建に合格=宅建士になれる」と思っている人は意外と多いですが、それは誤解です。

宅地建物取引士という資格は、「国家試験に合格」→「登録」→「宅建士証交付」という3ステップを経て、はじめて“名乗って”業務ができます。

つまり、合格しただけではまだ“名乗る権利”がない状態。これを知らずに履歴書に「宅建士」と書いてしまうと虚偽記載となる可能性もあります。

業務としても、重要事項説明書に記名・押印できるのは「宅建士証」を持った人だけ。この点は法律で明確に区分されています。

とりそぼちゃん

えっ、合格しただけだと宅建士じゃないの?知らなかった…!

とりそぼくん

そうなんだ。“宅建試験合格者”と“宅建士”は別モノ。正式に名乗るには登録と証明が必要なんだ。

②宅建士として活動するための登録と宅建士証の取得

宅建士として名乗り、業務を行うためには都道府県知事への登録と「宅建士証」の交付申請が必要です。

登録には、住民票や身分証明書、登記されていないことの証明書などを提出する必要があります。

不動産業務の実務経験が2年未満の場合、「登録実務講習」の修了も義務づけられています。

登録が完了すると、宅建士証の交付申請が可能になり、晴れて「宅建士」として働けるようになります。

交付には数千円の費用がかかり、有効期限は5年間。更新には法定講習の受講が必要です。

③不動産業界への転職で有利になるケース

宅建士資格を取得すると、不動産業界での転職・就職活動が大きく有利になります。

とくに「専任の宅建士」が必要とされる不動産会社では、採用条件に宅建士が必須となっている求人もあります。

賃貸仲介、売買仲介、管理業務などの分野でのニーズが高く、資格保有者は“即戦力”として見なされやすいです。

また、経験の浅い人でも「資格を持っている」ということで書類選考の通過率が上がる傾向にあります。

転職サイトやエージェントを活用すると、自分に合った条件の求人を見つけやすくなります。

④宅建資格を活かした副業の種類と注意点

近年では、宅建士資格を活かして副業をする人も増えています。

たとえば、宅建業者の「専任枠」に登録して、非常勤で契約書のチェックをする業務や、土日限定の案内スタッフなどがあります。

また、フリーランスとして物件情報のリサーチや、ライター・動画発信をする例もあります。

ただし、副業の際には雇用契約やコンプライアンスに注意が必要です。登録されている都道府県や宅建業者との関係性によっては、複数掛け持ちが制限される場合もあります。

また、企業によっては副業を禁止しているケースもあるので、事前確認は必須です。

とりそぼちゃん

副業にも使えるってちょっと意外かも!土日だけ働くのもアリかも〜!

とりそぼくん

本業を持ちつつ収入の柱を増やしたい人にはおすすめ。ただし契約条件には注意が必要だよ。

⑤宅建士のキャリアを広げるためにやるべきこと

宅建資格を取得したら、そこで終わりではありません。

キャリアアップのためには、関連資格(例:賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者)にチャレンジするのも有効です。

また、不動産テックの知識やFP資格とのダブルライセンスも、業界での価値を高めるポイントになります。

不動産業界に限らず、金融業界や保険業界でも宅建士の知識は評価されるケースがあります。

業界研究やキャリアプランの見直しをしながら、将来につながる資格の使い方を模索していきましょう。

とりそぼくん

宅建は不動産だけじゃなく“法律+実務”の知識はどの業界でも応用できるんだ。活かし方は自分次第だよ。

宅建士登録の具体的なステップと費用

宅建士登録の具体的なステップと費用について詳しく解説します。

①登録に必要な書類と取得先

宅建士として登録するためには、複数の公的書類をそろえる必要があります。

主に以下の5つの書類が求められます:

  • 住民票の写し(本籍地記載)
  • 身分証明書(本籍地の市区町村役場で取得)
  • 登記されていないことの証明書(法務局で取得)
  • 宅建試験合格証のコピー
  • 登録申請書(都道府県のHPからダウンロード)

これらは発行元がバラバラなので、時間に余裕をもって準備しましょう。

②登録実務講習が必要な人とは

不動産業務の実務経験が2年以上ない人は、登録前に「登録実務講習」を受ける必要があります。

この講習は不動産実務に関する基本的な知識・契約書の作成方法・取引の流れなどを学ぶもの。

講習は2日間のカリキュラムで、修了後に修了証をもらえます。

通信教育+スクーリング型が主流で、受講料は15,000円〜25,000円程度。

講習機関は全国にあり、LECやTACなどの大手資格スクールでも実施されています。

とりそぼちゃん

2日間なら仕事しながらでも受けられそうで安心かも…!

③登録にかかる期間と費用の相場

宅建士登録にかかる期間は、都道府県によって異なりますが、通常1〜2カ月程度が目安です。

費用の内訳は以下の通りです:

項目費用
登録手数料37,000円
宅建士証交付手数料4,500円
書類発行手数料2,000円程度
登録実務講習(必要な人)15,000〜25,000円

トータルでは最低でも43,500円前後、多くの人は5〜6万円程度を見込んでおくと安心です。

④宅建士証交付までのスケジュール

登録が完了したら、宅建士証の交付申請に進みます。

宅建士証は、本人確認や顔写真付きで交付される重要な証明書です。

交付までは登録完了から2〜4週間程度かかります。

一部の自治体では「交付式」が設けられており、そこで初めて受け取るケースもあります。

宅建士証の有効期限は5年間で、更新時には「法定講習」の受講が義務づけられています。

証明書を受け取るまでは「宅建士」としての業務はできないので注意しましょう。

転職・副業で宅建を活かす人の特徴とは?

転職・副業で宅建を活かす人の特徴とは?どんな人が向いているのか解説します。

①不動産業界で年収アップを狙う人

宅建は、不動産業界で「年収アップ」を目指す人にとって非常に強力な武器となります。

多くの企業で“資格手当”として月額2〜3万円が支給されることもあり、年収ベースで見ると30万円以上の上積みが期待できます。

また、「専任の宅建士」として採用される場合、責任ある立場を任されることもあり、昇進にもつながりやすいです。

実力主義の営業職であれば、契約率や信頼性にも直結するため、宅建保有者は“できる営業”と見なされやすくなります。

②管理業務主任者や賃管士を目指す人

宅建を取得したあと、さらにキャリアを積みたい人には「ダブルライセンス」がおすすめです。

管理業務主任者や賃貸不動産経営管理士(いわゆる“賃管士”)は、宅建と出題範囲が一部共通しているため、効率よく取得できます。

この2資格を加えることで、分譲マンションの管理や賃貸物件の運営など、業務の幅が一気に広がります。

また、3資格そろえると「不動産業界の即戦力人材」としての評価が高まり、独立や企業内昇進にも有利に働きます。

とりそぼちゃん

試験範囲がかぶってるなら、ついでに取っちゃうのアリかも!?

とりそぼくん

まさに好判断だね!時間と努力を最大化できる戦略だよ!

③副業で空き時間に収入を得たい人

宅建は、空き時間を使って副収入を得たい人にもピッタリの資格です。

たとえば、物件案内の補助業務や書類作成のサポート業務は、短時間勤務やリモートで対応できることもあります。

また、不動産に関する知識を活かして、ブログやSNSで発信することで、広告収益やアフィリエイトを得る人もいます。

最近では「宅建士ライター」として、不動産メディアの記事を執筆する副業も注目されています。

④兼業やフリーランスで活用したい人

宅建士はフリーランスや兼業で活動したい人にも相性のよい資格です。

とくに「非常勤の宅建士枠」に登録されることで、複数の不動産会社と契約する人もいます。

また、投資家や自営業者が“宅建知識を武器に交渉する”といった使い方もあります。

これからの時代、柔軟な働き方や複業が重要になる中で、宅建資格は大きな自由度をもたらしてくれます。

⑤宅建をきっかけにキャリアチェンジしたい人

宅建資格は、未経験分野へのキャリアチェンジにも非常に有効です。

たとえば、「事務職から営業職」「飲食業から不動産業界」など、全く違う業界への橋渡しとしても活用されています。

宅建は国家資格であり、知識ベースで評価されるため、実務経験が少ない人でも“ポテンシャル採用”の対象になりやすいのが特徴です。

また、勉強を通じて自己管理力や論理的思考力が養われるため、面接でも「成長意欲」をアピールしやすくなります。

宅建士に向いている副業とは?おすすめ4選

宅建士に向いている副業とは?おすすめの4つの副業を具体的に解説します。

①不動産賃貸仲介のアルバイト

宅建士の副業として最も一般的なのが、不動産賃貸仲介会社でのアルバイトです。

土日祝のみのシフト制で、来店客への物件案内や書類確認などを担当することが多く、資格保有者として重宝されます。

「宅建士証」を活かして、重要事項説明(35条書面の説明)を行うことで、時給が高めに設定されるケースもあります。

未経験OKの案件も増えており、副業として現場経験を積みたい人にはうってつけです。

②在宅でも可能な物件情報チェック業務

在宅ワークを希望する人には「物件情報チェック」や「契約書レビュー」の業務も人気です。

不動産会社が外注する業務のひとつで、掲載前の物件データを確認したり、間取り・所在地・設備情報などをデータベースと突き合わせる仕事です。

細かな情報の見落としがないよう、宅建士としての知識が役立ちます。

契約形態は業務委託が多く、単価は1件あたり数百円〜1,000円程度が相場です。

とりそぼくん

地味だけど需要は安定してるよ。自分の時間で働きたい人におすすめ!

③不動産系ブログ・YouTubeなど情報発信

発信力のある宅建士は、ブログ・YouTube・SNSなどの情報発信を副業にすることも可能です。

たとえば、「宅建合格体験談」「賃貸物件の選び方」「不動産業界の裏話」などをテーマにしたコンテンツは需要があります。

広告収入(Google AdSense)や不動産系サービスのアフィリエイトを活用することで、収益化も可能です。

また、動画解説が得意な人はYouTubeでファンをつけて、相談サービスなどへ展開するケースも。

とりそぼちゃん

今の時代なら自分の経験も発信すれば副業になるんだね!

④民泊や不動産投資との相乗活用

宅建士の知識を“実利”に変える方法として、不動産投資や民泊運営との組み合わせも注目されています。

物件選定・契約条件の確認・収支計画など、宅建のスキルが直接活かされる場面が多く、リスクコントロールもしやすくなります。

また、行政との調整や許可申請などもスムーズに進められるため、ビジネス展開に有利です。

副業の枠を超え、自分自身がプレイヤーとして“所有”と“運用”を学ぶ良い機会になります。

まとめ|宅建資格は合格後こそ活かし方が重要!

宅建合格後に読むべき記事リンク
宅建士登録の流れと必要書類登録に必要な書類と取得先
宅建を活かせる転職と副業の選択肢宅建をきっかけにキャリアチェンジしたい人
宅建士に向いている副業とは不動産系ブログ・YouTubeなど情報発信

宅建資格は、単に合格するだけでなく「どう活かすか」が最も重要です。

登録のステップをきちんと理解し、宅建士証を取得することが第一歩。

その後は、転職・副業・資格の掛け合わせなど、自分のキャリアに合った使い方を選ぶことがカギになります。

国家資格としての信頼性を武器に、業界内外で活躍できる可能性が広がります。

合格のその先にあるチャンスを見据え、あなたらしい一歩を踏み出していきましょう!

さらに深掘りしたい方は、以下の記事も参考にどうぞ:

関連情報として、以下の公式リソースもぜひ参考にしてください。

一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETI)|宅地建物取引士試験情報

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この記事を書いた人

賃貸不動産経営管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者など、様々な賃貸資格に関する情報についてのブログを執筆しています。
資格取得を目指す方々が少しでも合格に近づけるように日々情報を発信してゆきます。

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